結論から言うとビットコインとビットコインキャッシュはまったく別の仮想通貨です。
この記事はビットコインキャッシュについて知っておきたい方に向けて、
簡単に解説していきます。
10分もあればOK
それではいきましょう!
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ビットコインキャッシュとは
ビットコインの送金にかかる手数料は固定ではなく、
取引データ(トランザクション)の大小によって決定されます。
つまり、 100 BTC もしくは 0.01 BTC どちらを送金する場合でも取引データの大きさが同じであれば、
同じ手数料で送金可能です。
ビットコイン運用当初はほぼ無料と言える水準で問題なく送金を行う事が可能でしたが、
2014年あたりからビットコインの認知度が高まり利用者が急増するのと同時に
手数料の上昇と送金時間の遅延が発生するようになってしまったのです。
何故なら、ビットコインは一度に処理できる取引データ容量が1MBと制限されており、
高い手数料が支払われた取引データであるほど早く承認されるように設計されているからです。
収まりきらなかった取引データが次の承認待ちの長蛇の列を形成する状況になってしまったんだ
また、ビットコインの取引データの承認は10分に1度実行されるため、取引データがブロックに取り込まれなかった場合、
10分以上待たなくてはいけません。
このため、少しでも早く送金しようとする送金者は手数料を高く設定するようになります。
手数料の上昇と送金完了までの時間が長期化という悪循環に陥り、
ビットコインの利用者増加によってビットコイン本来の利便性が失われてしまう問題(スケーラビリティー問題)が発生しました。
スケーラビリティ問題の解決方法として、ブロックサイズを大きくする技術の導入を推進する「Big Block」と、送金情報の容量を小さくする技術の導入を推進する「Segwit(セグウィット)」に分かれました。
この2つは和解できず、2018 年 5 月にビットコインキャッシュは、
ブロックサイズの拡大とスマートコントラクトの実装を行うためにハードフォーク(以前のブロックチェーンとは互換性がないアップデートを行うこと)を実施しました。
このハードフォークではどちらかが消滅するコミュニティの分断を伴うことなく、
ビットコインキャッシュのアップグレードが達成されました。
2017年8月にビットコインキャッシュはブロックサイズを8MBに拡大し、2018年5月には32MBまで変更されました。
ブロックサイズの大きいビットコインキャッシュは一度により多くの取引を処理することができるため、
ビットコインが経験した取引手数料急騰を回避したのです。
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ビットキャッシュのハードフォークは続く
2018年11月に、ビットコインキャッシュを分裂するハードフォークが発生しました。
- ビットコインABC
- ビットコインSV
ビットコインABCは中国大手マイニング会社Bitmainなどを後ろ盾に、ビットコインキャッシュでDAppsの構築が行えるようにアップグレードを実行しました。
しかし、このアップグレードはサトシ・ナカモト氏の開発理念に反するとして対立したのがビットコインSVです。
ブロックチェーンの意思決定ルールでは、短い方のチェーンは消滅し、長い方のチェーンに正当性が与えられます。
そのため、両者はどちらがより長居チェーンを形成できるか競争しました。
より長くブロック形成するためには、多くのマイナーを集め、競争相手に勝つためにブロック生成に必要な計算能力「ハッシュパワー」を獲得しなければいけません。
結局ハッシュウォーで決着がつかず、2つのチェーンはそれぞれ独自の開発を行い、
完全に異なる2つの仮想通貨誕生になったんだよ・・・
ビットコインABCはビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインSVはビットコインSV(BSV)となり、新たな通貨としてスタートしました。
BTCBOXやbitFlyerなどの取引所ではネットワークの安全性などを考慮して、BCHNをBCHとして適用しているよ。
今後も定期的にハードフォークが繰り返されることで、より使いやすい仮想通貨へと発展する可能性が高いね
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まとめ
ビットコインキャッシュは通貨としての利便性向上だけでなく、中国の決済・チャットアプリの「WeChat」においてビットコインキャッシュの送金が行えるウォレット機能が追加されるなど、積極的な普及活動も行われ、経済圏は拡大しつつあります。
2020年6月、受け取り側の暗号資産ウォレットアドレスを知らなくても、メールアドレスさえ分かればビットコインキャッシュを送付することが可能なサービスをBitcoin.comが開発しました。
ビットコインキャッシュが決済市場に流通し、需要が生まれることで時価総額の引き上げにもつながるかもしれません。
今後のビットキャッシュに期待です。
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